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教職  
 このページは、教員と予備校講師という二つの立場にたって考えたことです。
 ぜひ教員志望や予備校講師志望(なんているのかな?)と話をしていきたいなと思っています。もちろん、現在教員で話を聞きたい方や悩んでいる方も大歓迎!
 また、化学を教える教員の中には、大学入試問題が解けない先生もいるのだろうなと思っています。特に新人教員の方、大丈夫ですか?新人とはいえ教員として教壇に上がった以上、わからないでは済まされません。でもわからない、誰かに聞きたい、解き方を教えて欲しい、でもそんなこと恥ずかしくて聞けない、、、そのような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?ぜひ力になりたいと思っています。子どもたちが勉強を好きなってくれたら嬉しいですね!

1,なぜ予備校講師を目指したのか
2,自分は教員に向いているのか
3,生徒との上手なコミュニケーションの取りかた
4,先生は絶対ひいきしない?


1,なぜ予備校講師を目指したのか
 
 僕は7年間、学校で化学を教えてきました。学校では担任もやり卒業生を出し、とても楽しい教員生活を送っていました。けっして学校が嫌いになって辞めた訳ではありません。文化祭や体育祭、修学旅行など・・・語りつくせないくらい楽しい思い出もたくさんできました。また教員として、また人間として多くを学んだ学校でもあります。本当に大好きな学校で、自分の母校となっています。

 生徒は、希望大学の進学へ向けて一生懸命に勉強していました。辛くて苦しい受験勉強ですが、彼らには「いやいやだけど、仕方なくやっている」という姿ではなく、目標を達成するために必死に努力する姿がありました。僕から見れば受験を楽しんでいるようにも見えたのです。そして辛く苦しい受験を乗り切って、多くの生徒が合格を勝ち取りました。もちろん残念ながら合格できなかった生徒もいましたが。彼らは最後まであきらめず、粘り強く挑戦し続けました。そのような姿が、僕に挑戦する心を教えてくれたのです。自分の気持ちの中で、予備校講師という仕事への魅力が大きくなっていったとき、それを”安定”という言葉が引きとめていました。しかし、決断できたのは彼らの姿があったからです。「僕だけ挑戦しなくていいのか?」「ここで勇気を持って挑戦しないと、あとで後悔することになるのではないか?」とても悩みましたが、最後は挑戦することを選びました。

 たとえ学校に残ったとしても,楽しい人生が送れたのは間違いがなかったでしょう。しかし、多くの生徒と出会って化学や勉強の楽しさを伝えたいと強く望むようになりました。

 化学の面白さを伝えられるという自信があったので挑戦しました。しかし、世間には化学が嫌いという人たちがたくさんいます。僕は化学の楽しさを学校の生徒だけでなく、もっと多くの生徒に伝えたいと望みました。学校では一年で300人にしか出会えませんが、予備校では一年で1000人に出会えるのです。

 化学は身近な現象を扱うとても楽しい学問です。しかし、化学嫌いが多いのも現実です。どうしてかなと考えました。そんな時、予備校で教えていた生徒から「授業がわかりやすかった」や「授業面白かったよ!」という嬉しい意見を聞くことができました。どうしてそう思ったのかよくよく尋ねてみると、どうも学校の授業では理解できていなかったようです。生徒は正直ですから、授業のわかりづらい先生を『教え方が下手』といって全く授業を聞かなくなることがあります。僕から見ていればそんなことはないのにと思っても。でも、ますます化学嫌いが増えてもこまりますよね。

それと、もう一つ。
 以前、NHKの特集で都立高校の教員が予備校に魅力ある授業法を習いにきているという番組が放映されました。僕はそれを見ていて、「何で自分で考えられないの?」と思いました。自分がけっして頭が良いとは思っていません。しかし、『わかりやすく人に伝えることは得意だな』という自信はあります。(下述2、参照)だから人の授業は大いに参考になりますが、教えてもらうという気持ちにはならずに意見を聞くという気持ちです。

 それを見ていて、「困っている人もいるのだな」と思いました。だから化学が嫌われてしまうのかなとも。ならば、僕が教員の方へ教えればいいのではないかと考えるようになり、教員の方へ教えたいという気持ちが強くなってきました。しかし、教員7年の私に誰が聞きに来ると思いますか?どうしたら教えられるのだろうと考えて、予備校の有名講師になればそれができるのではないかと考えました。もちろん、学校にいてもできたはずです。でも手っ取り早くなるにはそれが一番だなと思いました。最近では予備校が大変力を入れているのでチャンスも多いかなと。

 よってするべきことは予備校講師になることだったのです。もっと子どもたちが化学を、勉強を好きになって欲しいと願います。そうなるためには、面白さを伝える教員がいなくてはなりません。そのやり方をたくさんの教員の方へ伝えていきたいというのが今の夢です。

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2,自分は教員に向いているのか>/A>

 教員を目指していたときは、誰でもできる仕事だと思っていました。僕が教員を選んだのは、授業を教えたいというより、子どもたちと話したいからでした。
教員にとって生徒のことを考えることが一番の仕事だと思います。もちろん、授業も生徒が知識を増やす手伝いの一つです。

 人に教えるのが上手であるために必要な力は、『相手はいったいどこがわからないのか』をすぐに察知できる力です。僕にはこの力があると思います。人と話しているとき、相手の口調や顔をみて理解していないとこピンときます。それは感覚的なものですがわかります。そこをきちんと伝えてあげると、相手はとても納得してくれます。

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3,生徒との上手なコミュニケーションの取りかた

 僕は、放課後の掃除をなるべく一緒にするように心掛けました。掃除を一緒にしていると、彼らの性格が良く見えてきます。また普段はなかなか話さないような生徒とも、コミュニケーションがとりやすいのです。
 掃除は、生徒3人と僕で行ってました。以外と少ないなと思う人もいるかもしれませんが、逆に人数が多くなると生徒同士で遊んでしまい効率が悪くなります。僕も一緒に箒を持って掃除していました。初めのうちは、生徒より僕のほうが掃除をしています。このとき、態度で見せようと思ってはダメなのです。「俺がやっているのに、どうして生徒がやらないんだ!」としっかり言います。そして、生徒に掃除をする場所を指示しました。「教室を掃け」や「廊下を掃け」、「机を前へ」など。生徒は掃除をサボりたがるのですが、こちらが指示してしまえばやらざるを得なくなります。人数も少ないので仕方がないってところでしょうか。しかし日が経つにつれ、僕の指示がなくても生徒が責任を持って掃除をするようになりました。

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4,先生は絶対ひいきしない?

 先生も人間ですから、生徒と合う合わないは当然あります。ひいきをしないぞと誓っていても、目のつく生徒っていうのはどうしてもいます。だから僕は、「人間はひいきしてしまうもの」と思って、普段からあまり話さない生徒に目を向けるようにしました。仲のよい生徒は自然と話をしてしまうので気にかける必要はないからです。授業中は列で生徒を指名するなどしてバラツキがないようにしました。
 僕自身がどうだったかは、生徒に聞いて見ないとわかりませんが、気をつけることが生徒と信頼関係を築く上で、大切だと思います。

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