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★ホームルーム
1,理数系の勉強法
2,予備校の授業の受け方
3,大学受験の意味
4,模試の活用法
5,しっかりとした学習計画を練ろう!
6,夏休みの過ごし方
7,受験校の選択について
8,公募推薦は早めに!
9,国語は怖くない!


1,理数系の勉強法

「勉強は、先生に頼らず自分で考えて問題を解けばできるようになる!」
こう先生に言われたことがある人いませんか?確かにその通りです。自分の力で得られれば、どれだけ素晴らしいことか!しかし、多くの人にとってそれはとても大変で時間のかかることです。特に理数系科目は考えたからといって理解できるようになるわけではありません。理論をわかりやすく解説し、解法を聞く。詳しい知識を持っている人から教われば知識の習得が早いのです。だからこそ、教師や講師という仕事が存在します。

 では,授業に毎回参加して、板書を取ればよいのでしょうか?予備校講師は教え方のプロです。きっと聞くだけで解けるような気になるでしょう。でも勘違いしないで欲しいのは、『いくら授業中に納得しても、それだけで自分が解けるようになったわけではない』ということです。

 授業中の解説はあくまで講師が自分で解いたもの。ということは、講師ばかり解けるようになって、受ける側は一向に学力がつかないと言うことです。受ける側にとって大切なのは、自分の力で問題を解くことです。僕は、同じ問題を繰り返し解くこともいいとは思いますが、初めての問題をじっくりと時間をかけて解くことが必要だと感じます。

 いきなり問題がスラスラ解けるようになるわけではありません。始めは解けずに答えを見てばかりでしょう。徐々に、すぐに答えを見ないでじっくり考えるようにしていきましょう。結構勇気のいることです。答えが合っているか不安になります。でも構わず最後まで解き切ってみよう!答えの○×は気にしなくていいのです。何も見ずに考えることで、記憶のタンスにしまいこんでいたものを引き出し、頭を活性化させ断片的になっていた知識が徐々にリンクしていきます。

 『複合問題が解けない』ということを聞きます。でも入試問題は複合問題ばかりです。なぜ解けないのか。それは前述したような知識のリンクを怠っているからです。暗記的に解法を覚えていても解けるようにはなりません。演習は量より質です。時間をかけてじっくり解いた方が数をこなすより学力ははるかにつきます。入試目前の時期にやることは勇気のいることですが、だからこそやるべきです。過去問を自力で解くことは最も効果的なことでしょう。

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◆2,予備校の授業の受け方

 全ての授業に当てはまるとは言えませんが、私の授業において、学校の授業と予備校の授業の違いを理解して授業に臨まないと効果は上がりません。

 学校での授業は、板書を中心として数年間をかけて高校化学の全範囲を習得する『説明重視タイプ』と言えます。それに対して、予備校の授業は演習問題を解くことを重視した『演習量重視タイプ』と言えるでしょう。この2つのやり方のどちらが良いとか悪いというのはありません。どちらも良いと思います。ただし、授業方法をしっかり理解したうえで臨まないと、授業にあった自習ができなくなります。指導者側が言ってくれれば良いのですが、指導者側も良くわかっていない人がいるようなので、、、

 『説明重視タイプ』は予習をしてこなくてもいいのです。授業中しっかり聞いてその場で理解することが大切です。そして授業で習った範囲の問題を復習として解くのです。ただ授業だけを聞いても解けるようにはなりませんよ。
 『演習量重視タイプ』には予習は欠かせません。このタイプは受験に対しては大変効果的です。講義はポイントしかなく、問題解説を通して理論を説明します。予習せずに授業に参加しても、あっという間に問題を解かれて、一生懸命板書を写して勉強した気になる。大変悪循環です。

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◆3,大学受験の意味

 よくテレビなどで、大学受験の弊害を言っている番組があります。受験勉強は意味がないとか。勉強は、努力すれば必ず結果が出せるものです。それを自分の努力不足を棚に上げて、勉強は嫌いだとか言う人たちは許せません。特に、公共の場に出る芸能人が”数学は意味がない”など平然と唱えていることに、非常に腹が立ちます。

確かに受験勉強で学んだ知識は自分の人生で使わないこともあるでしょう。しかし、人間として豊富な知識を持ち合わせていることは大切なことです。受験勉強の弊害は、せっかく学んでも、それを活かせないところにあります。なぜならば、受験を嫌々やっているからではないでしょうか。勉強とは本来、知識を蓄えることです。いろいろなことを知れば、生きていてとても面白いと思いませんか?

受験を乗り越えた人たちは、学力の他に自信という大きなものを得ています。
僕が担任として教えた生徒たちから、受験が終わってから話をすると、多くのものが第一希望に合格、不合格かかわらず「後悔してない!」と言っていました。この言葉は高3の一年間、好きなことを我慢して毎日毎日勉強したからこそ言える言葉だと思います。そして彼らは、受験を楽しんでいるようにも見えました。
『一人でも多くの生徒に合格という目標に向かって一生懸命努力する素晴らしさを伝えてあげて下さい!』
『この受験勉強で学んだことは公式や単語ではなく、これからの人生で生きていくうえでとても大切なものの方が、はるかに多いのです。そして、そこで得た経験が自分の糧となってゆくのだと僕は思いました。つまり、苦しく、辛いことも実は何一つとして無駄なことはないということなのです。是非とも講師として、化学を通して、受験勉強を通して、強く優しい人間を育てて言って下さい。』
受験勉強が無意味なものであったら、彼らはこのような言葉がいえたのでしょうか?

大学へ進学する人が偉いわけではありません。しかし、勉強することを放棄することは非常にもったいないことだと思います。

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◆4,模試の活用法

 これから、いくつもの模試を受けることになると思います。そこで、模試を受けるにあたっての注意事項を挙げていきますので、ぜひ読んで今後に活用してください。

 なぜ模試を受けるのか?もちろん、自分の学力がその時点でどれくらいあるのかをはかるのに有効なものさしの一つです。ただし、偏差値や判定を真に受けてはいけません。それらはあくまでも他人との比較だからなのです。それよりも大事なのは、模試を受けて自分がどこを習得できていて、どこがまだ足りないのかをしっかりと把握することにあります。だから模試で悪い点数、偏差値を取ったからといって悲観せず、反省してください。それには、模試を受けたあと、もう一度解き直すことが最も大切です。自分の弱点を見つめ直し、その分野を徹底的にやり直す。勉強なんてそれの繰り返しです。中には、模試を受けっぱなしで、偏差値に一喜一憂するだけの人がまだいます。模試で解き、帰ってきて解き、答案が返却されてもう一度解く。そして解けなかった分野の類題を解く。これで3回です。いくらなんでも、もう大丈夫でしょう。だから、模試を受けすぎるのもどうかと思います。復習が出来るようなペースを保ち、しっかりと選び受験することが大切ですよ。

マーク模試を受ける際には必ず自己採点ができるようにしましょう。理由は、センター対策です。センターは自分の結果を自分で確認しなければなりません。ここで、ミスをするとその後の志望校を決めるときに大変なことになってしまい、最悪"あしきり"なんてことになりかねません。これまでの高3生徒も、マーク模試での事前採点と返却された点数が違う人が少なくありませんでした。今回はそういった注意点もしっかり踏まえて臨んでください。

模試を頑張っても大学には合格しません。でも、模試でとれなくて合格できると思いますか?目の前のハードルをしっかり乗り越えてこそ大きな山を乗り越えられるのです。

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◆5,しっかりとした学習計画を練ろう!

 学習計画を考える上で最も大切なのは、区切りです。今日から入試までを大きく4つに分けてみます。
  第1ターム・・・今日〜7/20(前期)
  第2ターム・・・7/21〜8/31(夏休み)
  第3ターム・・・9/1〜12/22(後期)
  第4ターム・・・12/23〜1/8(冬休み)
 各教科について、各タームごとに終えられるような計画を練ること。そして日々の計画に必ず数値目標を考えること。問題集1日何ページやるなどですね。

 タームが進むにつれ、難度を上げることも大切です。いつまでも同じ勉強していてはしょうがないですよね。
 土日は、必ず予備日として計画で埋めないこと。週の中には調子が悪かったり、高校生ですから急な用事やテストが入ってくることがあります。そういったことでペースを崩すのではなく、土日で調整できるようにしましょう。土日に余裕ができれば、じっくり問題を解くとか調べ物をするとかできますよね。また頭と体を休めることも長丁場の受験にとって大切なことです。勉強ばかりしてると、精神的にも肉体的にも疲れがたまっちゃいます。

 気分転換するときは勉強のことが考えられないような状況にするのが大事。それには体を動かすことが一番です。激しい運動でなくて散歩でも十分です。体を動かしていれば、自然とそちらへ集中します。頭の中から勉強のことをすっかり追いやって、初めて気分転換になるのです。ゲームをしながら「勉強やんなきゃなー」って思うのが一番よくない!これでは気分は晴れないし、親にはイヤミを言われるし、、、いいことないよ。

 とりあえずやりゃいいんだろ!的な計画では、あとあとしわ寄せがきます。戦略あってこその戦いです。戦艦大和のように無計画な侵攻は、歴史が失敗を語っています。名大将になるべく、作戦をしっかりと練ろう!

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◆6,夏休みの過ごし方

 休んでいられないので、「夏本番」とでも呼びますか!9月まで約40日間、普段どおり、学校に通っているのと同じように生活してください。無理やあせりは禁物です。だって9月からまだ3ヶ月以上もあるのですから。
 次にこの夏の過ごし方をもう一度確認しておきます。

@ 計画を必ず遂行せよ!
 必ず計画通りに実行してください。7月中はたとえ無理をしても計画通りこなしてください。7月中で崩れてきたら8月始めに若干修正を加えてください。そこで自分の力量を知れるのです。実力は苦しいときに伸びるものです。多少の無理はしてください。あと、続けることが大切です。結果はすぐには出ません。でも問題集を、参考書を、講義を信じて続けることです。
 
A 過度な修正は禁物だ!
 途中で修正を加えることがあると思いますが、大幅な修正はしないこと。計画がボロボロになったら夏は失敗です。できないからといって安易に変えないように。

B 社説を読み続けろ!
 朝起きたらまず朝刊を持ってきて、とりあえず社説を読みましょう。この3ヶ月、社説から多くの知識を吸収しているはずです。何事も続ける事が大切ですよね。

C 基礎力を徹底的に養え!
 まずはあせらず基礎力をつけること。化学でも言いましたが、理屈をしっかりと理解することが学問の原点です。「なんとなくをなくわかっている」をなくして、物事の真髄を理解し、学問を探求すること!


勉強はやれば必ずできるようになります。これはスポーツと違うところです。ひょっとしたら人より2倍も3倍も努力しなければ追いつけないないかも知れません。でも努力すれば必ず結果は出ます。
また大学受験へ向けての努力は必ず将来にとって役立つものです。自己を鍛えるために夏、気合を入れていきましょう!

夏期講習は 計画的に受講してください。数多く取ることが良いとは思えません。講習に臨むにおいて、当然予習と復習が必要です。講習はあくまで自分の勉強の補足でしかありません。だから講習にただ出席して、先生の解き方を写しても学力はつきませんよ。自分の力で考えて解くことこそ、実力アップへつながります。自分の弱点を補強するという意識を持って講習を選んでください。繰り返しますが、実力アップに必要なことは自分で考えることです。

 夏休みを制すれば受験を制する!

といっても過言ではないです。40日間の夏休みを過ごすには、計画をしっかり立てることが必要です。長丁場ですが有意義に!

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◆7,受験校の選択について

 模試の志望校に、何大学を書きますか?模試の時点での力なんて、全く意味はありません。だってその後伸びるんでしょ?だからこそ、い目標を定め努力することはとっても大切です。でも、入試に絶対合格はありません。いろいろな状況が重なれば失敗は必ずあります。そのために今から考えておきたいことがあります。

受験校を考えるにあたって、3つのグループに分けてみます。
  目標圏・・・絶対進学したい大学
  確実圏・・・模試偏差値の大学
  安全圏・・・すべりどめ
受験校を考えるにあたって、安全圏を最低でも1校、できれば2校受けて欲しいと思います。確かに受験をするには受験料がかかるし、けっして安い金額ではありません。「親に負担をかけたくない、、、」という気持ちは痛いほどわかります。しかし、安全圏でしっかりと合格を勝ち取ることが目標圏合格へとつながります。「安全圏に落ちるのが怖い」とは思わないでください。また進学しないから受験しないも考えものです。どの入試の会場でも緊張しないことはないはずです。"場慣れ"するということも合格をを勝ち取るに必要なことです。安全圏を受験しない人の後悔率はけっして低くないです。

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◆8,公募推薦は早めに!

 国公立大学を中心に、公募推薦制度があります。公募推薦が早いところで夏休みの終わり頃から始まるところもあります。
 公募推薦を受けようかなと考えている人は、しっかり調べて受けようとかんがえている意思を早めに学校の担任の先生に伝えること。推薦はチャンスが増えますが、一般入試より簡単というわけではありません。合格者を見ても、一般で合格できそうな力の生徒が、推薦も合格しているのです。安易に推薦を考えるようでは到底合格できません。
 またダメモトとはいえ、人間少なからず期待します。合格を待つ時期は勉強に身が入らないものです。しかも手ごたえがわからない。ならば、わき目を振らず一般入試へ向けて勉強をするほうが、心もペースも乱されずによいのではないかな、と思います。

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◆9,国語は怖くない!

 理系の生徒にとって、センター国語に恐怖心を抱いている人は多いかと思います。
 でも、極端におびえないように。国語は短期間で伸びるものではありません。根気よく粘り強く今から取り組めば必ず結果はついてきます。ただ、そんなことは言っても不安は取り除けないよね。ではどうしたらよいのか?
 まず古文と漢文をしっかりやること。この2つで100点ですね。古文漢文は覚えれば点数が出ます。仮に国語で100点だったとして(それではまずいが、、、)、シュミレーションしてみましょう。
  英語:180(+20)
  数学:180(+20)
  国語:100(−60)
  理科:180(+20)
  社会:80 (  0)
  合計:720
で届きますね。あとは、国語で取った点数が上積みされるのです。ここで、一番難しいのが英語でしょうか。英語さえできれば合格できるといっても過言ではありません。全教科勉強するのは当たり前ですが、英語だけはおろそかにしないように!二次私大でも大きく響いてきますよ。

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